ヒートショックプロテイン入浴法

体調が悪い。

鼻水クシャミがひっきりなしに出て、身体の節々が痛み、ちょっと外に出るのにも困難が伴う感じだ。花粉症か風邪か、それともいわゆる不定愁訴なのか。判別する方法はないが、独り暮らしの人間が体調を崩すと本当にマジでろくなことがないし、後を引くとやっかい極まりない。なので俺は今日ヒートショックプロテイン入浴法を実践した。

誤解無きように言っておくと、「ヒートショックプロテイン入浴法」というのはホメオパシーとか首にネギ巻いたりとかその辺の似非科学・民間療法とは違って伊藤要子という何処かの大学教授が研究の末プッシュしている方式で、テレビで紹介しているくらいだからたぶん真っ当な根拠があって提唱されているのだろう。

今日はもう開いている病院も薬局もないし、明日は用事があるからそこそこ動ける体調で過ごしたい。俺は迷わずテレビで言っていた通りに湯船に42℃の湯を張り、10分間をその中で過ごした。その後立ち上がると身体からは湯気が立ち込め、病原菌を追い出すエネルギーがそこに蓄えられている実感があった。

熱い風呂に浸かった報いを立ち眩みという形で受けはしたが、これなら俺(なにを隠そう11歳の少女である)の明日は盤石だろう。