『誘拐の掟』、犯人が娘の拉致を決定するシーンが良かった

『誘拐の掟』の、犯人が娘の拉致を決定するシーンが良かった。

 

主演のリーアム・ニーソンは過去のミスが原因でアル中を患った元刑事で、今は自助グループの集会に通いつつ私立探偵を営む男だ。ある日グループつながりで彼に依頼が飛び込んでくる。異常者に妻を拉致殺害された麻薬仲介者による依頼で、妻の仇を討つために犯人の居場所を探し出してほしいと言う。いったんは断るものの、犯人の手口を知るとニーソンは依頼を引き受け、ニューヨークの街を調査し始めるのであった……。

 

この映画観たのが10ヶ月前なんだけど、記憶に残るシーンがあったのでブログに書いておきたい。

リーアム・ニーソンロートルの元スゴ腕捜査官を演じる光景は『96時間』シリーズで見慣れたものなので、今作のヤツもそんなもんだろうと思って観たら何もかもが別物、あまりにも陰惨でスカッとしない映画だった。『96時間』では見た目年齢にそぐわないキレのある動きでチンピラ相手に無双する彼も『誘拐の掟』においてはバトルのルールが根本的に違うため苦戦を強いられるシーンが多く、雨の降る薄暗いNYの路地裏で地道な聞き込み捜査をこなす姿には哀愁の色が濃い。

 

中盤以降は、犯人たちに誘拐された別な仲介人の娘を救出する展開になる。この映画の黒幕である誘拐犯たちは警察を頼れない裏稼業の人間の家族を拉致して身代金を要求する連中だが、目的は第一にカネでなく被害者を搾取することにあり、特に、連中がその娘を見初めるシーンに異様な熱量があった。

 

「これからどうすっかなー」と犯行用バンの中からドラッグ仲介人の家を視察する犯人たち。f:id:pamarylis:20161212074551j:plain

 

赤いコートを着た少女が犬の散歩に出てくる、フードを被っていて横顔をわずかに覗かせている。f:id:pamarylis:20161212074612j:plain

 

オッと視線を送る変質者、f:id:pamarylis:20161212074648j:plain

 

フードが風で捲れて表情が露わになる(ここで音楽も変わる!)、f:id:pamarylis:20161212074754j:plain

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ガン見する犯人グループf:id:pamarylis:20161212074809j:plain

手を振り微笑みかけ車の前を横切る娘、f:id:pamarylis:20161212075006j:plain

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ガン見する犯人グループ。次のターゲットを決める。f:id:pamarylis:20161212075042j:plain

 

娘の後ろに居るのは父親。裏稼業の人間だが身内には優しい。f:id:pamarylis:20161212075050j:plain

 

娘役を演じるのは13歳のダニエル・ローズ・ラッセル。本作がデビュー。f:id:pamarylis:20161212074427j:plain

 

事の顛末をネタバレしておくと、娘は生還するものの指を切断され痛苦の表情で解放される。f:id:pamarylis:20161212075704j:plainf:id:pamarylis:20161212075708j:plain

  

その後犯人はリーアム・ニーソンにブッ殺され、全く晴れ晴れしないENDで〆。

 

””誘拐犯に告ぐ。殺したら、殺す。””。という知性を感じさせないキャッチフレーズと、娘が犯人に見入られる画面の異様なカットの密度が印象的な映画だった。

あっ、あと娘の飼ってる犬が犯人たちに気絶させられる描写もありました。以上。